太陽系が誕生した時からある内部被曝物質!

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 原子力発電所由来のセシウム137,134以外にも、人間の体は、太陽系が誕生した時から存在する、自然放射能の内部被曝を受けています。

 

 この、グラフは体重60kgの成人が平均的に受けている内部被曝を示しています。

 

 自然由来のカリウム40からが67ベクレル、炭素14からは42ベクレル、合計で、なんと、108ベクレルもの平均的な内部被曝を定常的に受けていることがわかります。

 

 また、セシウムとカリウムは、化学的性質が非常に似通っており、体内の取り込まれた場合も、セシウムとカリウムはよく似た部分(筋肉などの組織など)に蓄積することが知られています。

 

 したがって、セシウムによる内部被曝も、従来からさらされてきたカリウムからの内部被曝対策が有効と考えることができます。

 

 また、内部被曝と外部被曝の違いで、外部被曝では、主にγ(ガンマ)線対策を考えればよかったのですが、内部被曝の場合は、体のなかで原子核の崩壊が起きるので、γ線以外の放射線(β:ベータ線)の影響もありえますが、カリウム40の崩壊も、セシウム134、137の崩壊も、基本同じで、β線とγ線崩壊となります(原子力資料情報室(CNIC))。

 

 以上のことから、生命誕生時から培ってきた体内の内部被曝対応機能を理解し、その働きを効果的に持続させることが、有効なのです。

 

 PS:チェルノブイリ被爆を研究したバンダジェフスキー博士のセシウム内部被爆レポートには、セシウムの場合、20ベクレル程度から影響が出始めているとの記事があります。カリウムより影響が大きい可能性があります。

 

【有効な内部被曝対策】

 放射線が体内の組織に当たると、組織を構成しているたんぱく質などの分子に放射線のエネルギーが与えれれ一時的に活性な状態(ラジカル状態)になります。このラジカル分子が多すぎると、分子自体の構造が変化する(壊れる)ことが起こります。

 このラジカル状態を、修復する機能が、細胞内の抗酸化物質なのです。

 現在、種々の調査・研究が精力的に実施されており、以下の抗酸化物質はラジカル状態を修復するために深く関係していると言われています。

 ●植物から摂取必要なもの(ヒトの体内では作れないもの)

 (1)ビタミンC:大変有名な抗酸化物質

 (2)植物色素

  カロテノイド類:葉っぱなどに多く含まれている黄色の色素です。構造は、炭素の1重結合と2重結合が交互に並んだポリエン構造が特徴で、そのポリエン構造の端の構造式で種類が分かれます。代表的なものに、ビタミンAの源として有名なβカロテンや、トマトのリコピンなどがあります。葉っぱに多く含まれているので光合成に深く関係する色素です。

 フラボノイド類:花や実に多く含まれる色素です。15個の炭素原子を有し、2つのベンゼン環が3つの炭素原子で結合された骨格を持つことが特徴であるポリフェノール化合物です(フラボノイドはポリフェノールの1種)。

 有名なものに、ブルーベリーのアントシアニンや、緑茶のカテキンやコーヒーに含まれるタンニンなどがあります。果実の種々の色は主にものフラボノイドが発色したものです。

 ポリフィリン類:葉緑素(クロロフィル)など。動物の血液のヘモグロビンもポリフィリンの仲間。

 

 野菜、果物をバランス良く、食べることが大切です。 また、不足している場合は、サプリメントでも有効です。  **お勧め ブルーベリー サプリメント **

 

●ヒトの体内で作られるが年齢と供に減少するもの

 (1)CoQ10(ユビキノン)です。CoQ10は、エネルギー生産の要であるミトコンドリア内で、フリーラジカルを生成させずにエネルギー転換を行う役目をつかさどっています。しかし、ヒト(人間)の場合、加齢とともにCoQ10が激減します。つまり、エネルギーを生産するミトコンドリアの機能が衰えることを意味します。

 

 CoQ10を含む食べ物:CoQ10の一日の必要量は様々な研究から、30mg-60mgと言われています。この必要量を食品から摂取するにはイワシなら約5〜6匹、牛肉では900g〜1000g程度の量となります。これはCoQ10が食品には極微量しか含まれておらず、かつ吸収されにくい性質があるためです。
 食品は補助的に考え、サプリメントで摂る方が現実的と言えます。