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食品の放射線基準と内部被曝<基準値の見直しについて>
まず、暫定基準と新基準が、チェルノブイリ事故を反映したロシアのベラルーシ州基準に対してどうなのかというと、現在のベラルーシ基準に比較すると暫定基準は緩く、新基準は厳しくなっています。 これが、そのまま暫定基準が緩すぎるということでもないのです。すなわち、ベラルーシではチェルノブイリ事故後2年がたって初めて放射能汚染があることを知らされ、現行の基準ができたのは事故後約6年してから適用されました。 従って、原発事故後、1年で新基準が適用される日本は、チェルノブイリより厳しい規制が適用されるといえます。 また、現行のベラルーシの詳細基準(RAL-92)を比較表の下に示しますが、日本の新基準値が牛乳・野菜類・穀類・肉・卵・魚等については厳しいものとなっています。 また、ベラルーシでの放射線影響は初期の放射線ヨウ素による甲状腺異常をのぞき優位差はないと言われています(2012年3月4日1:20放送 NHKアーカイブス ベラルーシ共和国 ジミナ・ナジェージダ医師)。 次に、日常的に受けている自然放射能の内部被曝から比較をすると、一番下の表「私たちの体内に存在する放射性物質」にあるように、体重を60kgとすると、カリウム40からは1秒間に4000ベクレルもの内部被曝を受けていることがわかります。 そもそも、生命誕生してからの放射線との闘いにおいて得られた生物の内部被曝対応(詳細は「内部被曝対策」参照ください)があるわけですから、その点を考えると新基準は充分に有効と考えることができます。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Mtk95-J.html ベラルーシにおける法的取り組みと影響研究の概要 ウラジーミル・P・マツコ,*今中哲二 ベラルーシ科学アカデミー・放射線生物学研究所(ベラルーシ),*京都大学原子炉実験所
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