大切なリスクコミュニケーション
<クマ:自分の生い立ちを調べているクマムシ>
<Koby:一緒に調査している科学オタク>
Koby:さて、今回は、リスクコミュニケーションの話じゃ。
クマ:リスクのコミュニケーション?
Koby:リスクコミュニケーションとは、社会を取り巻く色々なリスクに関する正確な情報を、市民、企業、専門家、行政などのステークホルダー(利害関係者)でお互いに理解し、そしてその認識を共有しようとする活動のことじゃ。アメリカなどでは、社会や企業の存続のためには、重要かつ必要な活動として、いろいろ取り組まれておる。
今回の、放射線の調査と報告なんかは、まさしく一種のリスクコミュニケーションとも言える。
クマ:リスクを理解するだけで何かの役にたつの?
Koby:そうじゃの。いい質問じゃ。 まず、市民、というか、リスクを受ける側の人にとっては、まず、正確な情報を理解することで、安全性を自分自身で理解でき、「安心」を得るための一助となる。
「安心」という言葉が重要なんじゃ。 人間の活動で、安心感がなければ、どうなると思う?
クマ:安心の反対は、不安だね。不安がいっぱいの社会は、つまらないし、いやだよ。第一、面白くないと思うな。
Koby:その通りじゃ。人間の社会で、いままで色々なリスクの直面してきているわけじゃが、これを乗り越えるには「安心感」がなにより重要なんじゃ。
人間があふれる情報のなかで進歩するには、合理的な(ロジカルな)リスクコミュニケーションで「安心」を得るしかないんじゃ。
これからは、これが、重要になる。
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