太陽と放射線

 

<生命誕生のとき>

クマ:今日は生命誕生についてだね。

Koby:この前から言ったように、インターネットのウイキペディァの地球の歴史を手掛かりに、関係する資料を調査した結果を紹介しよう。

〜Kobyの調査報告書〜

 今から約46億年前に地球が誕生しました。
できたばかりの地球の大気は、太陽の成分と良く似て、主にヘリウムと水素からなり、高温高圧だったと考えられています。

(クマ&Koby:できたばかりの地球は暑くて、今とは全然ちがっていたんだな。)

これらの軽い成分は、原始太陽の強力な太陽風(放射線)によって数千万年のうちにほとんどが吹き飛ばされてしまったようです。

(クマ&Koby:一瞬、はだかの地球になったのか。)

太陽からの放射線は太陽の成長とともに次第に弱くなり、地球の表面温度が低下し、マグマが固まって地殻ができ、火山が盛んに噴火を繰り返していました。
この噴火にともなって、二酸化炭素と水蒸気が大量に放出された結果、原始大気は二酸化炭素が大半を占め、大量の水蒸気が含まれていたと考えられています。

その後、どんどん地球表面が冷えていき、多量の水蒸気が雨となって多量にふりそそいだ結果、海が造られました。
そして、この海から生命が誕生したと考えられています。

(クマ&Koby:きっと、お風呂よりあっちっちの海だね。)

しかし最近では、DNAのもとになるヌクレオチドは、始終水に浸された状態では造られにくく、水分が「抜ける」ことで初めて塩基とリン酸は糖と結び付くことができ、すなわち、浸水と乾燥が繰り返されるような場所でこそ生命が誕生したという意見もあるようです(40億年前の地球には海だけで陸がなかったが40億年前の火星には海と陸の両方があり、より生命誕生には適していた/地球生命の火星起源説〜カリフォルニア工科大学ジョセフ・カーシュビンク教授〜)。

(クマ&Koby:あの全球凍結説で有名なカーシュビンク教授の言うことなんで、要フォローだね。)

生命誕生のメカニズムははっきりとは解明されていませんが、約40億年前に生命が誕生したとういうことは事実のようです。

このときの地球の中心は、まだマグマがドロドロ状態で、安定した地球磁気が出来ていませんでした。
つまり、太陽からの放射線を遮ることのできる地球磁気がないので、現在よりはるかに強い放射線がふりそそいでいたようです。

(クマ&Koby:そうなんだ。)

こういう過酷な環境を原始生命は、進化し続けてきました。
したがって、原始生命に近い古細菌の一種には、強い放射線耐性を持つものが少なくありません。デイノコッカス・ラディオデュランスという細菌は、5,000シーベルトの放射線浴びても死滅せず、数百の断片に切断されたDNAを通常12-24時間程度で復元するとのことです。

(クマ:ぼくの、ご先祖さまのひとりかも?。)



クマ:ちょっとむずかしいけど、生命誕生のときは、地球上に強い放射線が降り注いでいたんだね。

Koby:そうなんだ。調査して実感したんだが、生命進化は「放射線」との闘いであったようだ。
   放射線と生命は、深いところで関係しているようだ。