紫外線対策に効果のある野菜

＜植物色素で紫外線対策＞

　The British Journal of Dermatology examinedの最近の研究では、リコピンが豊富なトマトペーストで、紫外線の損傷から皮膚を保護することができるとの報告があります。

 

　この研究では紫外線露出のありなしで皮膚組織の損傷を評価したもので、リコピンは、急性および慢性の紫外線損傷から皮膚を保護できることが分かったとのことです。

 

　Molecular Biotechnologyに発表された研究では、カロテノイドとフラボノイドがヒトでも紫外線によるダメージの予防に関与していると結論づけられました。また、これらの抗酸化物質を含む野菜（植物）の摂取（食事）を経て、皮膚や眼の光照射組織に分布して存在していることを報告しました。研究者らは、植物の微量栄養素は、有害な紫外線に対して生涯にわたり保護に貢献するかもしれないと、紫外線皮膚損傷に対する食事療法の重要性を確認しました。

 

　また、世界の人口のほぼ50％がビタミンD欠乏症のリスクがあることをカリフォルニア大学が報告しています。太陽への適度な肌の露出は十分なビタミンDを得るためには最も効果的な方法ですが、上述の植物の微量栄養素（カロテノイドとフラボノイド）を充分に摂取する組み合わせは、紫外線による肌のダメージを防ぎつつ、充分なビタミンDを得るための最善の方法となります。

 

　 残念ながら、医療界は、皮膚癌に対する最も効果的な方法として日焼け止めの使用を推進していきます。日焼け止め、すなわち紫外線のブロックが、ビタミンD欠乏のリスクを高めています。ヒトにとって大昔から、太陽からの紫外線に対する最も効果的な対策は、果物や野菜に含まれる微量栄養素（カロテノイドとフラボノイド）を充分に摂取することだったのです。