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大切な利尿(カリウムの効果)<細胞内の老廃物をだすには> ヒトの細胞内の老廃物は、どのように排出されるのでしょうか。 詳しい研究は進捗中ですが、細胞を取り囲んでいる細胞膜にある、ナトリウム・カリウムポンプ(タンパク質に一種)が非常に関係しています。 つまり、細胞内にそのほとんど(98%)が存在するカリウムが細胞の外へポンプの口(チャネル)を通って出るときに、細胞内の老廃物も一緒に排出されているのです。この作用が利尿作用です。 細胞外へカリウムとともに排出された老廃物は、腎臓でこし取られ、尿(おしっこ)となります。 このとき、排出されるカリウムと同じ量のナトリウムも排出されるので、カリウムを摂取することは、血圧に関係の深いナトリウムを排出する効果があります。 ですから、当然ヒトの体には、カリウムが大変多く含まれています。カリウムは、カルシウムとリンに続いて3番目に多く、体重60kgの成人で体内にカリウムは240g存在します(ナトリウムは120g)。 ヒトはカリウムを体内で作ることができませんから、食物として摂取するしか方法はありません。 幸運なことに、植物、とくにその葉や果実にはカリウムが豊富に含まれており、(平均で100gあたり0.5g、乾燥品ではその10倍の約5gも含まれている)野菜や果物を食べることで、自然に細胞内の老廃物を浄化できている訳です。
このように、ヒトにとって、カリウムは非常に大切な成分ですが、植物にとってはどうなのでしょうか。
なんと、植物にとってのカリウムは、光合成で有機物を生産する時に無くてはならない補酵素であることは最近解明されつつありますが、まだ詳細は不明のようです。 動物(ヒト)と植物の生命誕生からの係わりあいが想像できそうな、話ですが大変興味の感じるところです。
<カリウムをバランスよくとるには> 上述のように、普通の食事で欠乏する事はありませんが、カリウムが不足すると老廃物質排出どころか、筋肉活動に支障をきたし重大な健康障害になります。 また、夏場に大量の汗をかき、カリウムが汗と共に失われて起こる低カリウム血症が夏ばての原因と言われています。 野菜や果物をバランスよく食べることが大切です。
<参考 カリウムを多く含む食物> パセリ(1000mg/100g) 納豆(660mg/100g) ホウレン草(690mg/100g) 野菜全般(概略100-300mg/100g) さつまいも(540mg/110g) イモ類全般(200-300mg/100g)
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