むらさき じゃがいも

<びっくりする栄養素>DENNGIHA_1.GIF - 13,921BYTES

 普通のじゃがいもにも、びっくりするほどの栄養素が含まれています。

 栄養素として、最初の思い浮かぶのはデンプンですが、カロリーとしては100gあたり77カロリーしかありません。

 びっくりするのは、ビタミンC、B6、B1、B3、が豊富に含まれていて、ビタミンCでは生のジャガイモ100gで一日摂取必要量の25%も含まれていることです。

 また、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、リンなどのミネラルも豊富にふくまれ、写真のような色つきのじゃがいもには、カロチノイドやアントシアニンなどの抗酸化色素が豊富に含まれています。

 皮も中身も鮮やかな紫色のじゃがいもは「シャドークイーン」とよばれ、今までの紫じゃがいもよりも3倍のアントシアニンを含むことと、調理後も鮮やかな色が落ちないところが特徴です。

 インターネットでも販売されています(値段はちょっと高いですが)。

 

<高血圧への効果>

 コロラド州デンバーで開催されたアメリカ化学会の国内会議において、紫ジャガイモに肥満者の血圧を低下させる効果があるという研究結果が発表されました。

 

 実験では肥満の高血圧患者に、食事の一部として紫ジャガイモ(小さめのもの)6〜8個を皮つきのまま1日2回摂取したグループと、ジャガイモを摂取しなかったグループを比較したところ(4週間継続後、グループを入れ替えてさらに4週間実験)、紫ジャガイモを摂取した場合には最低血圧が平均4.3%、最高血圧が平均3.5%低下したとのことです。

 今回の研究では紫ジャガイモを使用したが、レッド種(皮が赤い品種)やホワイト種(皮が白に近い淡黄色の品種)でもほぼ同じ効果が得られる可能性があると研究者たちは見ているそうです。

 

 紫色の野菜は、効果がありそうです。