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紫の効果(再生力)
<薬となる色素> 平安時代から雅な色として大切にされてきた紫色は、植物の「紫」に由来します。おもにその根から抽出した染料が、絹などを染めた紫色です。 この紫の色素は、単独で分析され、シコニンという名前がつけられています(紫の根を紫紺(シコン)と言いますがそこからきたのでしょう)。 シコニンもフラボノイドの一種で、15個の炭素原子を有し、2つのベンゼン環が3つの炭素原子で結合された骨格を持つことが特徴であるポリフェノール化合物です。 紫の根である紫紺から有名な漢方薬「紫雲膏」が作られます。
<紫雲膏成分>
胡麻油ゴマユ100.0 紫根ムラサキ10.0 当帰トウキ10.0
黄蝋オウロウミツロウ38.0 豚脂トンシ 2.5
フラボノールも他の抗酸化物質と同様に、脂溶性の物資で、紫雲膏成分中にゴマユや豚脂トンシを配合しているところは理にかなっています。
紫紺の効果は、殺菌、抗菌作用の他に、皮膚などの組織再生力を高める効果があり、古来から使われてきました。
特に、やけどの治療薬として有名です。
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