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知っておきたい放射線のこと<クマ:自分の生い立ちを調べているクマムシ>
Koby:今回は身の回りにある放射線について。 クマ:分かりやすくおしえてね。 Koby:私たちは、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線を受けていて、この宇宙線は放射線の一種なんじゃ。また、土地の岩石や土などに、放射性物質が含まれているので、土地からも放射線を受けておるんじゃ。この他、食べ物や飲み物、呼吸によって体に取り込んだ放射性物質からも、放射線を受けておるんじゃ。例えば、カリウムは自然界に存在するミネラル成分の一元素であり、人間の体内の塩分を低下させ血圧の上昇を制御するなど健康を保つために必要不可欠な元素なんじゃが、このカリウムには、カリウム40という放射性物質がごく僅か(0.012%程度)含まれていて、カリウム40は食べ物と一緒に体内に取り込まれておるんじゃ。 クマ:そうなんだ。 図1. 自然放射性物質 図2. 放射性セシウムの基準値 Koby:私たちの体を形づくる細胞は、DNA(デオキシリボ核酸)に記録された遺伝情報を使って生きおる。 DNAは、物理的な原因や化学的な原因などで傷付けられるんじゃが、放射線もDNAを傷付ける原因の一つなんじゃ。しかし、細胞には傷付いたDNAを修復する能力があるため、細胞の中では、常にDNAの損傷と修復が繰り返されておる。 DNAが傷付くと遺伝情報が誤って伝えられることがあり、誤った遺伝情報をきちんと修復できなかった細胞は死んでしまうが、ごくまれに生き残る変異細胞の中から、さらに変異を繰り返したものががん細胞に変わることがある。 がんは、色々な原因で起こることが分かっており、喫煙、食事・食習慣、ウイルス、大気汚染などについて注意することが大事じゃが、これらと同様に放射線についても注意することが大切じゃ。 クマ:ナルホド! 図3.放射線の生体防御 参考文献 放射線等に関する副読本:文部科学省 http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1314239.htm
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