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紫外線対策は放射線対策にもなる!<放射線と紫外線の共通点>
電磁波の仲間には、太陽光線も、また携帯電話に使っている電波も含まれます。違いは、その波長、すなわち一定時間に振動する回数の違いです。
波長が短い=振動する回数が多い=エネルギーが強い という、関係があり、γ線は電磁波のなかで、もっともエネルギーが高いものなので、体への影響も大きいと言うわけです。
紫外線は、自然に存在する電磁波のなかで、もっともγ線に近い、エネルギーの高い電磁波だったのです。
このため、特に白人の人々では、紫外線による皮膚がんの発生が、報告され、その対策が種々講じられています。
放射線や紫外線のような、エネルギーの高い電磁波が体にあたると、まず、体を構成している物質に影響を及ぼします。 どういう影響かというと、物質を構成している分子のなかで、原子核のまわりをまわっている電子に電磁波があたることで、電子が活性化されます。
活性化さえた電子は、勢い余って今まで回っていた軌道を飛び出すことがあります。 このような電子が飛び出た状態をラジカル状態といって、分子は大変不安定になります。 最近良く言われる「酸化されると良くない」という、酸化といことも、電子が無くなることで、ラジカル状態とほぼ同じ意味になります。
ラジカル状態になった分子は、大変不安定になり、容易に他の分子と化学変化を起こし、結果、性質の違った分子のもとになります。
もし、これが、体の設計図であるDNAを構成する分子で起こると、設計図がおかしくなるので、それがもとで、ガン細胞を発生させる原因となります。
<優秀な生物:種々の防御対策> 紫外線にあたっても、同じ理屈で、DNAに傷がつく(DNA分子の設計図の一部が変化する)ことになります。
このような、紫外線によるDNAの損傷は、生物が30億年くらい前に誕生してから、いままでずっと続いている、自然現象です。
このため、生物の体には、このようなDNAの損傷を防御するしくみが、種々作り上げられてきました。
【1】ラジカル物質をラジカル状態からもどす物質 最近話題の、種々の抗酸化物質がそれです。 抗酸化物質は、酸化された化学物質の種類ごとにたくさんありますが、有名なものでは、ビタミンC、コエンザイムQ10、種々の植物由来のポリフェノールなどです。ブドウに多く含まれるレスベラトロールも有名な抗酸化物質です。 人の体にも、自分でつくることのできるものがあります。あまり知られていませんが、「尿酸」は優秀は抗酸化物質なのです。ただし、尿酸は万能の抗酸化物質ではないので、多すぎると、体へ悪影響を及ぼします。 植物由来の抗酸化物質は、おもに野菜や果物を食べることで補給されます。 また、抗酸化物質を抽出したサプリメントも利用できます。
【2】傷ついたDNAを補修するしくみ 細胞には、DNAを修復できる酵素があります。 もDNAは、もともと2重螺旋構造ですから、片側の分子が異常になった場合、そのペアとなる反対側の情報から、異常になった側の分子を再生させるやり方です。 この、DNAの2重螺旋構造そのものが、DNA自体を補修するしくみともいうことができます。 この酵素は、大変に複雑で、最近種々の研究が進んでいますが、サプリメントで摂取できるようなものでなく、細胞の活性度を保つしかその機能を維持する対応策はありません。
【3】発生したガン細胞を除去するしくみ ガン細胞は、普通の細胞からみると全く異物です。このため、体の免疫機構が有効に働き、一定量なら確実に除去できると言われています。 事実、細胞のがん化は非常に低い率ですが、毎日約1,000個発生しており、これを免疫機構が除去しています。 したがって、免疫機構を、充分な状態で維持することが重要になります。 この、免疫機構も、種々の研究が実施され、2011年ノーベル賞を受賞したスタイマン博士が研究した「樹状細胞」なども医療技術として使われつつあります。 しかし、免疫機構を充分な状態で維持するためのには、特効薬はなく、日々の積み重ねが重要になります。
<効果的な対策>
抗酸化物質を、適度に摂取することは、間違いなく有効です。
しかし、DNA補修効果をあげるにも、また免疫力をたかめるにも、今のところ特効薬はなく、日々の積み重ねで健康状態を保つことが、唯一、間違いのない対策となります。
@毎日30分以上の運動
A適度な睡眠
Bストレスをうまくコントロール
C体の不調を感じたらすぐに対応 ・風邪のひき始め(個人々で対応策はお持ちのはず) ・その他の不調はまず医者へ
特に、40才を超えると、筋力も急速に落ちてきますので、HPで紹介してある種々の運度、体操を、毎日続けることは、間違いなく有効と言えるでしょう。
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