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レスベラトロールを含む薬草<レスベラトロールを含む薬草(植物)> レスベラトロールは、サーチュイン遺伝子を活性化させ、老化を防止すなわち「長寿化」の遺伝子として最近大変注目されています。 サーチュイン遺伝子の効果は、(1)ミトコンドリアを活性化、(2)老化で変質した免疫細胞をリフレッシュ、(3)傷んだ遺伝子(DNA)を修復、その他100項目くらいの老化抑制が確認されています。 レスベラトロール含有物としては、ピーナッツの薄皮やぶどうの皮、赤ぶどうの葉の乾燥エキス、落花生、ドクダミ、桑の実、アロエ、イタドリ、などがあります。 ( http://www.j-tokkyo.com/2007/A61K/JP2007-145787.shtml ) 現在、市販されているレスベラトロールのサプリメントは、主にぶどうの皮・葉・種子や、イタドリを原料として抽出されたものがほとんどです。サプリメントを使用すれば摂取できるわけですが、少しずつでも食品として摂取できればそれに越したことはありません。 有名なものは、赤ワインですがそれ以外にも使えそうなものは意外とありそうです。 まず、薬草として有名な「ドクダミ」。名前の響きは悪いですが、花のついた全体を乾燥させたものが生薬ジュウヤク(十薬)、十薬は十種の薬効があるということで名付けらた日本古来の民間薬です。どくだみ茶は、レスベラトロール以外に多数の成分が含まれています。特に、フラボノイド成分としてのクエルシトリンが有名です。フラボノイドの成分として、毛細血管を保護・強化する作用があり、どくだみ茶を飲んで、血行を良くすることで、高血圧で起こる脳出血の予防にもなります。なるべく綺麗なドクダミを水洗いし、数日間乾燥させます。乾燥したドクダミを大さじ1、2杯程度を1リットルの水に入れ、沸騰させます。沸騰させたら、とろ火で7,8分煮詰めると完成です。お好みでドクダミの量は調整するといいかもしれません。 いたどりは、サプリメントの原料として良く使われています。いたどりもまた薬草の一種で、リューマチに効果がるとの記述があります。リューマチが免疫系の疾患であることを考えると、レスベラトロールなどの抗酸化成分が免疫系の修復に役立っているのかもしれません。 また、最近ではインドネシア産のメリンジョと呼ばれ現地では伝統的に健康食材として利用されている植物の種子も注目できます。メリンジョのレスベラトロールは、主にレスベラトロール二量体(グネチンC)であり、レスベラトロールが2個複合したような構造をもつ抗酸化成分となっています。ブドウのものと同様に強い抗酸化力を持ち、動脈硬化防止作用をはじめ、抗ガン、アルツハイマー病や成人病の予防にも有用性があるとされ、予防医学の視点からも研究が進められています。 そもそも、植物は光合成の過程でラジカルな物質が必然的に生成され、そのラジカルを種々の抗酸化成分でコントロールしている訳ですから、人間の歴史のなかで薬効のあるとされる薬草のうち、高血圧や炎症改善効果のあるものは、少なからずレスベラトロールを含んでいるのかもしれません。 老化抑制の研究が、人体ラジカルの抗酸化成分のコントロールに繋がり、抗酸化成分の追及が植物の光合成メカニズムに関係してくる、このような展開が今後さらに深く調査されるに従い、昔から受け継がれている薬草の効果、さらには漢方の実証を科学的に理解することが可能になってくるのでしょう。
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