適度な赤ワインなど

<重要な抗酸化物質>DENNGIHA_1.GIF - 13,921BYTES

 

 動物も自分自身で抗酸化物質つくりだすことができますが、かなりな部分を植物の抗酸化物質に頼っています。

 特に、カロテノイド類とフラボノイド類は、抗酸化力が高く、ビタミンにつぐ必須栄養素として考えることもできうる重要なものです。

 動物の長い進化の歴史のなかで、本能的に植物の果実から必要な栄養素を吸収し、かつ植物はその色素を果実などに集中させ、種子拡散による子孫繁栄を実践してきたのでしょう。

 色とりどりの野菜や果物を食べることは、一種の本能的な行動かもしれませんが、健康を保つ上でも大変に重要であることが分かります。

 

<赤ワインに含まれる色素の効果>

 レスベラトロールは,ブドウの皮や赤ワインに含まれる成分で、ポリフェノールの一種、天然の抗酸化物質。ブドウやピーナッツなどの食用植物に含まれ、赤ワインはレスベラトロールの主要な「みなもと」です(レスベラトロールはブドウの赤い皮に集中)。 グラス一杯の赤ワイン240mL は、約 640mg のレスベラトロールを含みます。一般的摂取量は現在、1日あたり100mgから500mgと言われています。

 このレスベラトロールは、サーチュイン遺伝子を活性化させ、老化を防止すなわち「長寿化」の遺伝子として最近大変注目されている。  サーチュイン遺伝子の効果は、(1)ミトコンドリアを活性化、(2)老化で変質した免疫細胞をリフレッシュ、(3)傷んだ遺伝子(DNA)を修復、その他100項目くらいの老化抑制が確認されています。

 サーチュイン遺伝子を活性化し、傷んだ遺伝子(DNA)を修復することができれば、まさしく老化防止となります。  何が、サーチュイン遺伝子を活性化させることができるかという研究は、最近始まったばかりですが、赤ワインを良く飲むフランス人の健康状態(フレンチパラドックス)は、このレスベラトロールの効果かもしれません。