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Naked Mole Rat のすごい能力<免疫に関する考察> ハダカデバネズミ(Naked Mole Rat)は、同族のげっ歯目のなかで、最長の寿命を誇っている。 平均的なげっ歯目のRatの寿命は3〜5年に対して、その10倍近く長生きである。 最近、その「ハダガデバネズミ」の全遺伝子の解読が終了したとのことで、Natureに論文が発表された。 やはり、というべきか、老化メカニズムで種々調査されている細胞の老化に伴って短くなる「テロメア」を保護する遺伝子や、DNAの傷を補修してがん化を防ぐ遺伝子などが活発に働いていたそうだ。 彼らが住みかにするのは、地下のあなぐらで、酸素濃度が低くまた二酸化濃度も高い。太陽光線が全くあたらないので暗闇の環境下である。 また、土壌には数えきれないほどの微生物が存在し、写真のとおり、ほとんど「はだか」の状態で種々の微生物と共存しなければなならい環境で生活している。 体毛は、地下の温度安定性から結果的に無くなったものと想定できるが、皮膚が種々の微生物と直接接触することで、強靭な免疫能力を獲得できたのかもしれない。 免疫の最近の研究でも、人間においてすら、免疫をコントロールしているのは微生物が体の中でもっとも多く存在する小腸(ヒトの細胞の約2倍の100兆個の微生物がいるとのこと)であるらしいことを考えると、ハダカデバネズミの高い免疫力も容易に想像できる。
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