自然放射能(核実験こみ)の推移など

 

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 自然放射能について、少し詳しく調べました。

 この図は、ヒューマンカウンタといって、日本においてヒト1人の体の放射線を測定した結果です。

 すなわち、1960年代の核実験の影響で、1964年のヒト1人のセシウム137の値は、現状の      内山正史:放射線科学、Vol34,No6,P169-P170,1991等

20〜30Bqの20倍以上の

値を示しています。1960年代の人々は、アメリカ等の核実験の影響で、500Bqを超える被曝をしていたのです。

 この時代に生まれた子供、あるいは幼少期だった人々(私もそのうちの1人ですが)は、あまねく現在の20倍以上の被曝をしていたことになります。ところが、現実は実態そのもので、この自然放射能の影響でガンの発生が増加した事実はありません。なぜなら、放射線についてのページで説明したようにガン細胞は免疫が毎日退治している(約1000個/日)からです。

 この程度の被曝なら、実績として大丈夫なわけです。

 大事なことは、放射線の量がどのくらいあるのかを、きちっと把握して、その値に応じた対応を決めることにあるのです。

 当然、おとなより子供の方が影響が大きいのですから、その配慮は重要です。

 こういう議論を科学的に積み重ねて、放射線を理解して対応することが大切だと思います。

 なぜなら、人間は理解できないものに対して、本能的に恐怖心を持つので。「オバケ」への恐怖心と同じです。

 放射線を「オバケ」とせずに、強い心で理解することが今必要と感じます。