キャベツの気持ち(デザイナーフーズ)

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キャベツが、農家で大量生産される前、農家では自宅用に少量のキャベツを栽培していました。

 その当時のキャベツは、千切り状態でもピリッと辛く、フライなどの油ものとベストマッチでした。

 その後、品種改良がすすみ、辛さもすくなく食べやすく丈夫なものに変化してきています。

 しかし、キャベツ自体は、アブラナ科の植物で、ダイコンと同じ仲間です。

 むかしピリッと辛かった成分は、このアブラナ科の特有な「イソチオシアネート」という成分が含まれているからです。

 イソチオシアネートは、その後研究がすすみ、ガンのもとになる傷ついた細胞の増殖を抑える効果や、人体に有害な細菌を殺す効果などが確認されました。

 

 <デザイナーフーズ計画>

 1990年代にアメリカにおいて、20億円の規模で実施された、調査活動です。全世界の食用植物の健康効果に関する文献・調査実績から、ガンに対する効果のある植物を徹底的に調べ上げました。

 キャベツはその調査結果の、最重要度グループの一つだったのです。

  

 <キャベツの気持ち>

 葉っぱの中には、ガンに効果のあるイソチオシアネートや、胃壁の粘膜の修復、潰瘍の治癒に効果のあるビタミンUを含み、とんかつの付け合わせ以上の素晴らしい野菜です。

 このビタミンUを抽出した胃腸薬もあり、「キャベツ」の名前から想像できる有名な胃腸薬ですが、知らないところでお世話になっていたりします。

 と、いうことで、とんかつの付け合わせのキャベツは、残さず食べましょう。